失われた10年

2009年3月19日 日常
アメリカは日本の失敗を学んで
巨額の投資を景気が回復するまで
行うらしい。
が、一方で財政が悪化しないように
健全化しようとも言っている。

が、この相反することをしたのが
日本なのに、どこをどう学んでいるのやら。

だいたい デフレを甘く見ているというか
日本の失敗の原因の多くの部分を
デフレが関係していることを
あんまりわかっていないように思う。

公共事業を増やすことは
これ以上悪化しないようにするためには
重要なことだ。
民間ができない需要を創出できるのは
現在は政府部門だけだから。

しかし これが経済効果を生むには
国内産業があってのことだし、
外国からの輸入がある場合には
あんまり機能しない。
だから 保護貿易にするしかないのだけれど
自分たちが保護貿易をしておいて
相手に対して自由貿易を強いることは
なかなか難しい。
また それにもかかわらず
保護貿易をすれば 回りまわって
自分たちの輸出の規模を減らすことになる。

とすると 結局自国内で
産業を育成して 消費していくほかなくなる。

いわば 鎖国状態にして
公共投資すれば 経済が循環して
また景気がよくなるかもしれない。

それときには 相当経済規模は小さくなって
いるだろうけれどねぇ。

だけれども 自由貿易を堅持したままでは
安い外国製の商品が売れてるだけで
国内の企業は儲からない。
企業が儲からなければ 賃金も上がらない。
で ますます 安いものを買うことになるという
いわゆるデフレスパイラルにはまることになる。

日本は 鎖国してはやっていけない国だから
自由貿易を堅持していくほかない。
だから デフレになってなかなか景気が回復しない。

アメリカは 保護貿易をすれば
経済規模は小さくなるけれども
デフレになることはないから
いずれまた 景気が回復する。

彼らの頭の中には 保護貿易があるんだろう。
だから デフレについての関心が少ないと思われる。

しかし 今まで世界に自由貿易を押し付けて
きたのだから ここで保護貿易をすると
立場がなくなる。
農業の自由化だってそうだ。

それでも アメリカは保護貿易への
道を進むと思う。
そうでなければ デフレになって
日本の進んだ道と同じになってしまうから。

公共事業は 自由貿易化で実施しても
効果が薄い。
が、やらないよりはましという程度。
これで景気が回復するわけではない。

不良債権の処理は 
ある意味マスコミのミスリード。
景気が悪くなれば 不良債権が増えるし
よくなれば 不良債権は減る。
ということは 景気が良くなったとしても
なお 不良債権だというものだけ
処理すればいいだけの話。

会社をつぶせば 生活が困難になって
デフレの元。

デフレが一番の問題なんだよね。

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