事実が真実かどうか

　偉そうついでに　もうひとつ。
事実として書かれてある場合、
その事実らしきものは　本当に真実なのかどうかを
検証する必要があります。

　が　一般的には　真実かどうかを
個人のレベルで検証することは　とても困難ですね。

　交通事故を例にすると
赤信号で　子供が飛び出してきて
その子供がはねられて　死亡したとします。
　そのように　そばにいた歩行者が証言しました。
これを聞くと　大部分の人は　その証言のとおりに
子供が飛び出したのだろうと思い、それが真実だと
思います。
　が、証言した人がうそを言っていたら？

　カメラでも同じです。
カメラが意図的に操作されていたら？

　事例を変えて　路上で自動車にはねられて
怪我をしたという場合、
加害者とも　被害者ともに自動車の側の不注意で
怪我をしたと証言しました。
　でも　保険金目当てで　両方ともうそをついていたら？

　証言者がいるから　

　本に書いてあるから

　だから　真実でしょうか？

100％真実でなければ　100％虚偽ともいいきれません。

　歴史上の出来事が　真実かどうかを
何十年も経ってから検証することは　
とても困難なことです。